L’Ambroisie, Paris

2011年3月25日(金)12:30、パリの3ツ星レストラン、「ランブロワジー」にてランチ。

店データ:伝統的なフランス料理。

(住所)9, pl des Vosges Paris, France (4e arrondissement)

(URL:  https://www.ambroisie-paris.com/ )

(電話) 01-42-78-51-45

Langoustine, ananas, velouté de crustacés(ヨーロッパアカザエビとパイナップル、エビのポタージュ):昨日他のミシュラン三ツ星レストラン(ルドワイヤン)で食事をし、その味に大きな感動を覚えることはなかったと書いたのだが、それは私が探しているこのレベルの料理においての素晴らしい味わいは必ず存在しており、しかしながらそこでの発見は無かったということであった。しかしながらここ「ランブロワジー」は私が期待し続けていた完璧な例を書き綴る機会をすぐに与えてくれたのである。このアムズ・ブシュであるラングスティーヌは申し分の無いもの(神々しいまでのうまさとしっとり感)であった。驚きはそこで終わらない。ブリュノワーズのパイナップル(グリーンペッパー、レッドペッパーのダイスとミックスされたもの)はそこらのブリュノワーズではない。魅惑的に、天才的に作り上げられた、すべての他のブリュノワーズの典拠とでも言っておこう。更にこのヴルーテにおいては何といえば良いのだろう。これこそ探し求めていたこのレベルの料理というものである。卓越したうまさ!満点。有星、無星レストランで今まで試した中で最も優れた一品の一つだ!

Chaud froid d’oeuf mollet au cresson , asperges vertes, caviar oscietre gold(クレソンと堅め半熟玉子、グリーンアスパラと金のキャビア添え) :euf mollet(卵は予想通りの完璧な半熟)はクレソンのソース(ソースによる楽しい意外性を含んだ卵の味を楽しめた)で覆われており、アスパラガス、(彼らは野菜を上手く調理することを極めている)キャビア(一般的な、チョウザメの薄味で高級な塩づけの魚卵。トップレベルの料理に期待するもの)が添えられていた。

Oeuf en coque(半熟玉子):「ラルページュ」のシェフ、パサルド、申し訳ない、貴方の有名な「卵」の前菜は大好きだが、パコーの‘Oeuf en coque’は極上だ。うまい。半熟玉子のすべてのうまみの本質がシンプルにアサツキのみで高められている。驚愕!満点以上!

Sea bass and artichoke atop a caviar (Ocietra gold from Iran) white butter sauce(シーバスとアーティチョークのキャビア添え、ホワイトバターソース):シーバスは上手く調理されており(完璧な火の通り具合)味は最高(この見た目の悪い魚がこんなにうまくなるとは!)バターソースはすばらしく口当たりが良く、材料(者ルロットと白ワイン)とも好相性だ。丁度よい酸味(ソースの白ワインからきている)がその高級感を湛えていた。マイルドな味のアーティチョーク(スライスされた中心部)がソースとよく合っており、チョウザメの加工された塩漬けの卵の質はピカイチであった。総して、非の打ちどころがない(この魚の下準備に相当の時間を掛けているのは明らかである)一品というのはとても貴重なうまさなのだ。この料理に「マジック」は感じないが、そこでの3本の指に入るに値するだろう。(評価:A9/10)

Tarte fine sable au cacao, glace à la vanilla bourbon(薄いココアサブレのチョコレートタルト、ブルボン産ヴァニラのアイスクリーム添え):薄いココアサブレの層で覆われた、ヴァニラアイスクリームを添えたチョコレートタルト。このタルトは驚くべき製菓技術の秘密をそのうまさと共に明らかにした。これもまた満点

私は訪れる前に「ランブロワーズ」についてたくさんの記事を読んだ。卓越している、との評価、たまに伝統的基準で測れない、とも。特にこのランチを基準に言わせてもらうと、後者の評価を出した人達は果たして同じレストランで食べたのだろうか?それとも、もしかしたら彼らが食事をしに来たときキッチンに誰もいなかったのでは?冗談はさておき、私が楽しんだ3月25日金曜日のこのランチは、私が理想とする完璧な三ツ星料理の完璧な例であった。食べ物は極上のうまさであり、更に。。。。続きをどうぞ!

ここでもまた、いくつか言葉を挙げたい。誰かがサービスは完璧だったと書いてあったのを知っている。しかし彼らが「レンガの壁」に遭遇した、と書いてあったのはどうであろう。最近私は彼らに「真剣」と「冷たい」を混乱しないように、と進言した。分かっている、そのサービスはプロフェッショナルである、間違いなく。しかしながら、3ツ星レストランに何を期待するのか?ここはビアホールでもビストロでもない、そうであろう?パスカル氏、このランチで私を担当した彼は本当にプロフェッショナルかつ素晴らしいジェントルマンである。「OUi, oui」・・・彼は真面目で控えめであった、そう、だから?私は軽くジョークを交わし、その後彼はリラックスしていた。私たちはルムラック氏の引退について少し話し、私がその食事で選んだ素晴らしいドメーヌ・ルフレーヴ2006年物など、様々な楽しい話をした。食事中ずっと、この申し分ないサービスを観察しながらランチを楽しんでいたのだが、私は自分自身に問い続けていた。「何が問題だというのだ?本当に同じレストランか?(笑)・・・おそらく言葉の壁・・・いや、それにしても彼らは皆良い感じではないか、一体・・・いや、とにかく、」 結論:三ツ星レストランに期待すべき、申し分のないサービスである。

総じて、びっくりするような値段を誇っている、というのが大多数(ウェブサイト上+私のパリの高級フレンチの常連仲間の意見)が認めてるところであるが、もっとも重要なことは運ばれてきた料理、それが極めて う・ま・い!ということだった。それよりも私にとって明らかになったことは、このような食事を経験して私はもはやランブロワーズが現在存在する中で最も優れた高級三ツ星フレンチレストランであるということに驚かない。今、この日まで訪れたことのなかったパリの最近のミシュラン3ツ星の称号を得たただ二店、ルドワイヤンとランブロワーズを訪れ(幸運なことに、パリの三ツ星はそれほど多くなく、最近新たに取得した店もなかった)、私は自身を持ってランブロワーズがーこの時点においてー個人的に選んだパリでナンバーワンの3つ星であることを宣言できる。特別な食事として何年も私の思い出に残るだろう。

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